登録販売者って？収入や受験資格、難易度をチェック！ │ もなかのFP小屋。

登録販売者を取得すると『一般医薬品』を販売できるようになります。

薬局やドラッグストアが主な働き場所で、求人が多く、給料が高く設定されているのが大きなメリットですね！

国家資格という位置づけで、登録販売者がいないと企業は医薬品を販売することができないため、需要が高く今後も求人が途切れにくい資格と言えます！

一方で、薬学について学ぶことになるため難易度が高く、難しい試験とも言えます。

1. 登録販売者の仕事内容や収入は？
2. 登録販売者の資格を取得するメリットは？
- 2.1. 医薬品の効能や副作用が自分でわかる！
3. 登録販売者の難易度や勉強方法は？
4. まとめ

登録販売者の仕事内容や収入は？

先述したように登録販売者は『一般医薬品』を扱うことになるため、薬局やドラッグストアでのお薬の販売やお客さんへのアドバイスや薬の効能、副作用をわかりやすく説明することになります。

薬剤師との違いってなに？

薬剤師との大きな違いは、扱える一般医薬品の種類です。

一般医薬品には

第1類医薬品
第2類医薬品
第3類医薬品

上記の3種類があります。

この中で登録販売者が扱えるのは、第2類と第3類医薬品になり、第1類医薬品は薬剤師が扱うことになります。

とはいっても、一般医薬品の約9割は第2・3類の医薬品です。ほとんどの一般医薬品を扱えることに違いはありません。

また、病院の医師が作成する『処方せん』に基づいて調剤する行為も登録販売者は行うことはできません。

どんな場所で働くの？

主な場所は、薬局やドラッグストアですが、最近では大型のスーパーやコンビニでも一般医薬品が販売されていますね！

ということで、働く場所は全国どこにでもあるんです！

働き方も、正社員やパート、アルバイトなど様々なので、自分のライフワークに合わせて自由に選べるのも登録販売者のメリットになります。

需要や求人が多いからこそ、自由に働き方を選べるんです！

収入は高く、キャリアアップも目指せる！

一般医薬品の販売には薬剤師か登録販売者の資格を持った人が必要になります。

そのため、給料も通常よりも高い傾向があり、『資格手当』を用意している企業もたくさんあります。

収入の相場としては、

年収300~400万円
時給1,100円～

が一般的ですね！

女性に人気の『医療事務』や『調剤薬局事務』の資格は月収の相場が15~17万円となっていることを考えると、登録販売者の収入の高さがわかりますね！

これから求人が減ったりしない？

『セルフメディケーション』という言葉を最近聞く機会が増えてきましたね！

これは、自分でケガや病気を判断し、自分でお薬を使って治療していくというものです。

コロナウイルスの影響や、少子高齢化によってどんどん医療の需要が高まっていくことを考えると、セルフメディケーションがこれから推進されていく流れになることが予想されます。

セルフメディケーションが推進されると、ドラッグストアなどでの一般医薬品の需要はますます高まってきます！

一般医薬品の販売には登録販売者が必要不可欠なので、求人が減ったり、需要がなくなるとは考えにくいですよね！

合格したからといってすぐに一人前ではない

注意したいのが、登録販売者の資格を取得したからといってすぐに、一般医薬品を1人で販売できるわけではありません。

資格取得後は通算して2年間の実務経験がないと1人で一般医薬品を販売することができないんです。

最初の2年間は、薬剤師やすでに2年以上の実務経験がある登録販売者の下で働き、自身の実務経験を積んでいくことになります。

登録販売者の資格を取得するメリットは？

収入アップが大きなメリットになりますが、そのほかにも『就職での大きなアピールポイント』にもなります！

登録販売者がいないと企業としては一般医薬品を販売することができないので、就職時にはかなり大きなアピールになりますね。

また、需要が高く、働く場所も全国の薬局やドラッグストアになるので『どこでも働くことができる』ようになります。

例えば、

今の仕事だと収入が低い…でも働ける場所が限られているし…
子育てがあるから今は働くのが難しいけど、落ち着いたら働きたい
1度仕事を離れると、再就職って難しくなるよね…収入も減りそう
働ける時間帯が限られているから時給が高いところで働きたい！

というように、自分の都合で仕事を選びやすくなるんです！

特に女性は、結婚や妊娠、出産・育児などの大きなライフイベントのたびに働き方を見直す必要が出てきてしまいます。

そんなときに『手に職』である登録販売者の資格があれば、ライフイベントに柔軟に対応できるようになりますし、将来に対する不安も軽減できますね！

『離婚』を考えるときにも、収入の高い資格があるだけで救われることはたくさんあると思います！

よくネット上で目にするのが、

『離婚を考えているけど収入を考えるとなかなか…。なにか資格を取っておけば良かった』という声です。

現在、離婚を考えている人やリスクがある人にとっても登録販売者の資格は大きなメリットがあると思います。

医薬品の効能や副作用が自分でわかる！

就職でも役立つ資格ですが、私生活でも登録販売者の知識を活かすことができますね！

特に子育て中の人にとって、お薬の知識は重宝します！

子どもに呑ませているお薬がどんな効能があり、副作用やリスクはないのか？
お正月などに突然熱を出した時に、どのお薬を使えばいいのか？

などもわかるようになりますね！

活用の場が広がるのも登録販売者の魅力ですね！

登録販売者の難易度や勉強方法は？

薬学に関する知識が必要になるため、難易度は高くなっています。

実際の合格率を見てみると、

受験者数	65,433人
合格者数	27,023人
合格率	41.3%

毎年、4万人ちかい人が不合格になっているんです。

原因としては、

薬学の知識がなく、勉強の効率が悪くなる
試験対策がしっかりとできていない

などが考えられます。

登録販売者の試験内容

登録販売者の試範囲は厚生労働省で公開されています。が、ハッキリ言ってぶ厚すぎて理解することは難しいです。

試験範囲や試験の内容は、大手の通信講座などで確認するのがわかりやすく確実でしょう。

ここでは、ユーキャンを例にして、試験範囲を紹介します。

・医薬品に共通する特性と基本的な知識（20問、40分）

・人体の働きと医薬品（20問、40分）

・主な医薬品とその作用（40問、80分）

・薬事関係法規・制度（20問、40分）

・医薬品の適正使用・安全対策（20問、40分）

出典：ユーキャン

試験は、択一式になっているので、記述式や面接がないのはありがたいところですね！

しかし、勉強する範囲は非常に広く、専門的な知識も要求されることになるため、独学での勉強はかなり難易度が高いと言えます。

その他の試験内容は、表にまとめてみました！

受験資格	特にない（誰でも受験可能）
受験料	都道府県によって異なる
受験日	8~12月（都道府県によって異なる）
合格基準	70%以上を基準
併願の有無	都道府県によって試験日が違うため、例えば東京で受けて不合格⇒埼玉で受験というような併願も可能