介護事務ってどんな仕事？大変なわりには給料が安いってホント？

介護事務の仕事内容は、介護サービス事業所での

• 受付・会計・レセプトの作成
• ケアマネジャーのサポート
• 電話対応
• 備品の発注や、電気などの設備の管理

というように、医療事務と比べると仕事の幅が広いのが特徴です。

とくに、ケアマネジャーのサポートをするなど、事務仕事だけでなく現場に出て働くのも介護事務の特徴になります。

だいたいの仕事内容がわかったとしても、

1. 実際に働く場所ってどんなところ？
2. 給料はどれくらい？
3. 資格は必要なの？試験は難しい？
4. 介護事務の資格は、仕事に活かす以外にもメリットはあるの？

というように、様々な疑問があると思います！

ということで、介護事務についてガッツリ紹介していきます！

介護事務の仕事内容を詳しく確認！

記事冒頭でも紹介しましたが介護事務の仕事内容は一般的な事務職より幅が広くやることが多いのが特徴です！

受付や電話対応も介護事務の仕事

病院やクリニックなどの受付にいるお姉さんをイメージするとわかりやすいかもしれません。

介護サービスの利用者と近くで接することが多いため、接遇マナーも大切なスキルになりますね！

また、電話の対応も行うため『電話って苦手だなぁ』という人には気が進まない仕事かもしれません。

会計やレセプトの作成

介護サービスの利用には利用料が発生しますね！

ほとんどの場合で利用者の1割負担となっているので、料金を計算して会計業務を行うのも介護事務のお仕事です。（所得によっては2~3割負担の場合もある）

会計のために『レセプト』を作成することになり、介護事務の仕事の中でも最も大切な仕事となあります。

レセプトは下表のようなもので、

介護事務に関する勉強をしていないと『？？？』がいっぱい出てくると思います。

介護の現場で使われるレセプトは『介護給付費明細書』と呼ばれるもので、上表とは若干違いますが、基本的には『こんな表を作るんだぁ』というイメージを持っていればいまのところは大丈夫です！

ケアマネジャーのサポートも仕事の1つ

介護事務は、事務の仕事だけでなく実際に現場に出て介護のお手伝いもします。

というのも、少子高齢化により介護サービスを利用する人は増えていてニーズが高まっていますが、そこで働く人が足りていないという人手不足の状態になっているところがほとんどです。

人手が足りていないため、介護事務の職員も現場に出て、サポートをしなければいけない状況になっているんです。

実際に介護事務として働いている人からも、

『思っていたよりも現場に出ることが多く大変！』という声もあります。

事務用品や、電球やエアコンなどのチェック・管理も行う

『えっ？そんなことまでするの？』と思うかもしれません。

雑用的な仕事と感じるかもしれませんが、介護事務として働くと、上記のようなことも仕事内容に含まれることがあります。

やはり、介護サービス業界は人手不足ということもあり、事務だけをやってればいいという状況ではないんです。

介護事務は、やることが多くて大変な仕事とも言えます。

どんなところで働けるの？

介護事務として働ける介護サービスとしては、

• 特別養護老人ホーム
• 介護付有料老人ホーム
• 介護老人保健施設
• グループホーム
• サービス付高齢者住宅

などがあります。

介護サービスの需要が高まっていることもあり、様々な場所・サービス形態があるのも介護の特徴です。

今住んでいるところの近くにも、なんらかの形で介護サービス事業があると思います。

介護事務を目指すのであれば、いずれは近所の介護サービスで働く可能性もあるってことですね！

資格がなくても働くことができる！

介護や福祉の現場で働くことになるので、専門的な資格が必要というイメージがあるかもしれませんが、資格がなくても介護事務として働くことができます。

ちなみに医療や福祉の事務系の資格には、

• 医療事務
• 調剤薬局事務
• 歯科助手

などがありますが、どの仕事も資格がなくても働くことができます。

介護事務のメリットは？給料はどれくらい？

気になるのはやはり『給料がどれくらいなの？』ってことですよね！

医療事務の月収の目安が15~17万円ということをかんがえると、介護事務のほうが高く設定されていることになります。

これは、事務以外の仕事が多く、実際に現場に出てケアマネジャーのサポートをするといった『大変さ』からくるものです。

また、介護サービス業界全体として人手不足が問題になっているので、他の事務職よりも給料を高めに設定して人材確保をしたい狙いもあると考えられます。

働き方が自由に選びやすいのもメリット！

正社員だけでなく、アルバイトやパートタイマーとして働けるなど、『働き方に自由』があるのも介護事務のメリットです。

例えば、

• 日中の4~5時間を働きたい！
• 週に3~4日ほど働きたい

というような個人のライフスタイルに合わせて働き方を決められるのは、大きいですね！

介護事務として働く人のほとんどが女性です。

子育てや育児と、仕事を両立させなければいけないことを考えると、働き方や働く時間にある程度の選択肢っが増えるのは、介護事務のメリットになりますね！

介護事務の知識は自分や家族にも役立てられる！

どんな人でも、年齢を重ね、いつかは介護サービスを受ける可能性があります。

自分自身もそうですし、両親や家族もです。

いつかは介護サービスを利用することを考えると、介護事務で得た保険の仕組みやサービスの内容は必ず役立つものになりますね！

介護事務に必要な知識やスキルって？どうやって身に付けるの？

資格がなくても働けますが、何にもわかっていない状態で面接に行き、働くというのは厳しいものがあります。

特に、レセプトの作成など専門的な知識は必要な部分もあるため、知識やスキルは身に付けておくべきです！

介護保険制度についても勉強しておこう！

介護保険制度については、一般的な保険制度よりも認知度や理解度が低いのが現状ではないでしょうか？

その原因として、介護保険料を支払っていないからという点があります。

介護保険料の支払いは『40~64歳の人』が健康保険料と一緒に徴収されていて、65歳からは原則的に年金から徴収される仕組みになっています。

ということで、40歳未満の人は介護保険料を支払っていないため、介護保険の制度や仕組みについてあまり良くわかっていないことが多いんです。

介護保険の仕組みをざっくり説明すると、

1. 介護利用者は介護保険料を支払う（各市町村が保険者）
2. 介護サービスを受ける（1割負担）
3. 介護サービス事業所は、国保連（国民健康保険団体連合会）に残りの9割を請求する

健康保険と同じように、介護保険料を支払っていないと、サービス利用者は10割負担になります。また、利用者の前年度の所得が多ければ負担額は2~3割になることもあります。

そして、介護事務として最も大切な仕事が『国保連に対する請求』になります。

請求するときはレセプト（介護給付費明細書）を作成して行うため、責任も重たい仕事になります。

介護事務として働くなら、介護保険の仕組みやレセプトの作成要領について勉強しておかなければ仕事にならないんです。

介護サービス業界は人手不足になっていて、忙しいのが現状です。

全くの初心者に1から丁寧に教える余裕もない事業所もあるため、即戦力となるためにも事前の勉強は必ずしておきましょう！

勉強するなら資格を取っておこう！

資格がなくても働けますが、働くためには勉強はしておくべきですよね。

で、どうせ勉強するなら資格も取得しておいたほうがお得感もあると思いませんか？

就職するときや、再就職をするときのことを考えても『資格ありor資格なし』ではどちらが有利になるかっていうと…、資格ありに決まってます！

面接時に『一生懸命頑張ります！仕事もしっかりと覚えていきます！』と言うよりも、

『介護の現場で働くために資格を取得しました！すぐに仕事に取り掛かれます！』って言った方が、面接する側としては安心感がありますね！

仕事内容を0から教えるよりも、介護事務の知識を持っている人に会社の特性などを説明して仕事に入ってもらうほうが時間も短縮でき、メリットが大きいです！

今、介護事務の仕事が気になっている人って、『実務経験がない』のが普通だと思います。

介護事務として働くならば、実務経験があったほうが面接でもかなり有利になりますが、これから介護事務を目指す人は、実務経験がないのは当たり前のことです。

ですので、実務経験のところは『未経験』と書くしかありませんが、『未経験、未資格』よりも、『未経験、資格あり』の方が印象は絶対に良いですよね！

ケアマネジャーや介護福祉士は目指せない！

介護・福祉の仕事の最初として介護事務をオススメしているブログ等もありますが、

『介護事務の取得は、ケアマネジャーや介護福祉士には結び付きません』

介護福祉士やケアマネジャーの資格試験は、介護の実務経験が必須となっています。

介護事務も、介護の現場で働くため実務経験になると勘違いしやすいのですが、『介護事務は実務経験として認定されていない』です！

ケアマネジャーや介護福祉士の資格を取得するために介護事務の資格の取得を考えている人は、この方法では受験資格を得ることができないので注意しましょう！

ユーキャンの介護事務講座で勉強する！

資格の取得を考えるときにパッと頭に浮かぶのがユーキャンの通信講座ではないでしょうか？

利用者も多く、知名度が高いので安心感もありますね！

ユーキャンの介護事務講座はメインのテキストが2冊しかないので、勉強がやりやすいのが特徴で、

副教材として付いてくる『サービスコード表』は実技試験のレセプト作成でも役だつものになっています！

そして、ユーキャンの1番のメリットと言えるのが、自宅で試験を受けられるってところです！

ユーキャンの受講生なら、受講期間（12ヵ月）内に実施される試験を、すべてご自宅で受けることが可能！仕事や子育てで、なかなか外出できないという方にも好評です。

上記はユーキャンの公式ホームページに記載されている内容です。

テキストで確認しながら試験を受けることができるので、合格率はめちゃくちゃ高くなりますね！

受験資格や試験日を確認しよう！

合格基準が85%以上というのは、他の資格試験に比べると高い基準になっていますが、テキストで確認しながら解答できることを考えると、決した難しい試験ではないですね！

また、年に6回試験が実施されています！

資格試験によっては年に1回しか実施されないものもあるため、介護事務は取りやすい資格と言えますね！

まとめ

介護事務の仕事内容は、ケアマネジャーのサポートとして現場に出ることもあるなど、医療事務と比べると幅が広くなっていますが、その分、給料が高く設定されていますね！

働き方を自由に選べるなど、他の事務職と同じようなメリットもあるため、

• 介護や福祉の仕事がしたい
• 医療事務よりも高い給料を得たい
• 将来、介護サービスを利用することを考えて勉強しておきたい

という人たちに向いていますね！

資格は、自宅で受験可能で難易度も低いため、暗記や勉強が苦手な人でも取りやすい資格と言えます！

少子高齢化によって、介護サービスのニーズは一定以上あることが予想できるので、『資格を取ったけど使い道がない…』って状況は考えにくいですね！