先生!『ライフプランニングの手法』で出てくる【6つの係数】がよくわからないにゃ…。
ふむふむ。6つの係数はごっちゃになりやすく、
どの係数を使えばいいのか、わからなくなるからのぉ。
よし!この機会に6つの係数をマスターするんじゃ!
FP2級の試験で出題率がめちゃくちゃ高いのが『6つの係数』に関する問題です!
学科試験・実技試験のどちらの試験でも出題される問題で、理解しておけば確実に点数を稼ぐことができます!
でも…6つの係数って覚えにくいですよね。
- この問題では、どの係数を使えばいいの?
- 6つも種類があって覚えにくい!
- 簡単に覚える方法はないの?
こういった疑問や悩みを、この記事で解決していきましょう!
まずは6つの係数を理解!そして覚えよう!
6つの係数は、
- 終価係数
- 年金終価係数
- 現価係数
- 年金現価係数
- 減債基金係数
- 資本回収係数
この6つです!
まずは、それぞれの係数の意味を理解して、それから覚えていきましょう!
あえてテキストとは説明の順番を変えとるぞ!
終価係数は元手を複利運用するとき!
問題文:【100万円の元手を年利2%で5年間運用した場合の5年後の金額はいくらか?】
運用を終えるときの価格を計算するときに使うのが【終価係数】です!
年金終価係数は、積立運用するとき!
問題文:【年利2%で毎年20万円を5年間積み立てて投資した場合の金額はいくらか?】
年間で〇円(金)積み立てて5年間運用して、運用が終わるときの価格を求めるときに使うのが【年金終価係数】です!
〇年後にいくら貯まるかを計算するときに使うのが終価係数で、基本になっています!そして、積み立てて貯めるときは年金という単語がくっつき年金終価係数になります!
原価係数は、目標金額を達成するための元手を計算
問題文:【年利2%で運用で5年後に100万円を用意するためには元本はいくら必要か?】
数年後に目標金額になるためには現価(元手)はいくら必要かを求めるのが【原価係数】です!
年金原価係数は、目標金額を一定期間受け取るための元手の計算
問題文:【将来の5年間、毎年20万円を受け取りたい!年利2%として、必要な元手はいくらか?】
将来(老後)に年金として毎年20万円を受け取るためには原価(元手)がいくら必要かを求めるのが【年金原価係数】です!
減債基金係数は、いくら積み立てれば目標金額を達成できるか?
問題文:【年利2%で5年後に100万円を用意するためには、毎年いくら積み立てる必要がある?】
減債基金係数は覚えにくいと感じる人が多いですが、
目標金額を貯めるために必要な毎年の積立額を計算するときに使用します!
資本回収係数は、運用しながら切り崩すときに使う
問題文:【100万円を年利2%で運用しながら5年間で取り崩した時の毎年の受け取り額はいくらか?】
100万円という資本を運用しながら毎年、切り崩す(回収)するときの回収額を求めるときに使います。
退職金で貰った2,000万円を運用しながら10年間で取り崩す場合の、毎年の回収額を求めることができますね!
6つの係数を使った問題の解き方
過去に出題された試験問題を例にして、6つの係数を使った問題を解いてみましょう!
ちなみに日本FP協会の公式HPで過去問は全て公開されているので、試験前に必ず解いておきましょう!
学科試験で出てくる6つの係数
2019年9月試験に実際に出題された6つの係数に関する問題を解いてみましょう!
ライフプランの作成の際に活用される各種係数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を受け取るために必要な元本を試算する際、毎年受け取りたい金額に乗じる係数は、資本回収係数である。
2.一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間後の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数は、年金終価係数である。
3.一定の利率で複利運用しながら一定期間後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、減債基金係数である。
4.一定の利率で複利運用しながら一定期間後の元利合計額を試算する際、現在保有する資金の額に乗じる係数は、終価係数である。
文章で確認するとわかりにくく、難しく感じてしまいますが、コツを掴んで点数をしっかりと稼げるようにしていきましょう!
1~4の中で明らかに間違ってるのが1ですね!
資本回収係数は、一定金額を一定期間で取り崩す場合の、毎年の受け取り額を計算するときに使う係数でしたね!
一定金額を取り崩す=資本を取り崩して、回収していくと考えることができます。
【一定期間で受けとるために必要な金額=現在必要な価格】となるので年金原価係数を使うことになりますね!
実技試験で出てくる6つの係数
実技試験では、下図のように6つの係数が示されています。
- 問題に合わせてどの係数を使うのか?
- どのように計算するのか?
この2つがポイントになります!
こちらの問題も2019年9月試験に出題されたものです。
では、実際に出題された問題で、6つの係数の練習じゃ!
山岸さんは、有料老人ホームへの入居を検討しており、そのための資金として、5年後に1,500万円を準備したいと考えている。5年間、年利1.0%で複利運用する場合、現在いくらの資金があればよいか。
問題文を読んでみると、5年後に必要な1,500万円を用意したいと考えていて、毎年切り崩したり、積み立てたりする必要はないことがわかりますね!
ということは、【終価係数】か【原価係数】のどちらかの係数を使うことになります!
そして、5年後に必要な金額が1500万円とわかっているので、今必要な金額を知りたいので【原価係数】を使って計算することになりますね!
表を確認して、原価係数の5年は0.951なので、
1,500万円×0.951=14,265,000円となります!
よし!次の問題にいくぞ!
小田さんは、住宅の購入準備として新たに積立てを開始する予定である。毎年年末に60万円を積み立てるものとし、15年間、年利1.0%で複利運用しながら積み立てた場合、15年後の合計額はいくらになるか。
【積み立て】という単語が出てきたら、【年金終価係数】か【減債基金係数】のどちらかを使うことになります!
この問題だと、15年後(終わり)の金額が知りたいので年金終価係数を使うことになり、
60万円×16.097=9,658,200円となります!
では次の問題もいってみましょう!
中井さんは、独立開業の準備資金として、10年後に800万円を用意しようと考えている。年利1.0%で複利運用しながら毎年年末に一定額を積み立てる場合、毎年いくらずつ積み立てればよいか。
この問題でも、【積み立て】という単語が出てきます!ということは【年金終価係数】か【減債基金係数】のどちらかを使うんでしたね!
今度は、10年後(終わり)の金額がわかっているので減債基金係数を使うことになります。
10年の減債基金係数を確認すると0.096なので、
800万円×0.096=768,000円となります!
何回か練習して慣れれば、大丈夫そうにゃ!
6つの係数は試験で100%出題されるから、完ぺきにするにゃ!
6つの係数の覚え方
6つの係数は覚えるのが大変で、苦手意識を持っている人が多いですが、ちょっとしたコツを覚えるだけですんなり理解できるようになります!
【積み立て】という言葉が出てきた場合は、
- 年金終価係数
- 減債基金係数
を使うことになります。
さらに、最終的な目標額(終わり)を求めるときは、『終』という漢字が使われている『年金終価係数』を使います!
【取り崩す】、【一定期間で受けとる】という言葉が出てきたら、
- 資本回収係数
- 年金現価係数
を使うことになります。
これは係数に使われている漢字の意味を考えると簡単ですね!
- 現在、必要な金額は年金現価係数
- 貯めたお金を回収していくのが資本回収係数
ってことになります。意味を考えると覚えやすいですね!
【積立】、【取り崩し】、【受け取り】のどれも使われていなかったら
- 現価係数
- 終価係数
のどちらかを使うことになります!
どっちの係数を使えばいいか迷ったら、同じように漢字の意味を考えてみましょう!
- 現在必要な元手を求めるのか?
- 目標金額(終わり)の金額を求めるのか?
これだけで、どっちの係数を使えばいいのかがわかりますね!
まとめ
6つの係数は、覚えにくいですし頑張って暗記しても記憶がごっちゃになって混乱しやすいですよね。
そんなときは、係数に使われている漢字の意味を考えてみましょう!
6つの係数を使った問題は、学科でも実技でも出題率がかなり高いのでバッチリ理解しておくと点数を稼ぐことができますね!
計算方法は、係数をかけるだけなので特に迷うこともありませんね!
*ちなみに私はどうしても覚えられず、試験直前に6つの係数を何度も確認してました!
FPの試験範囲は非常に広いので、6つの係数だけに時間をかけていると他の分野の勉強時間が少なくなってしまうので要注意です!
勉強のペース配分も考えながら学習を進めていきましょう!
ペース配分をしっかり管理したい人や効率的に勉強したい人は、通信講座を利用するのがオススメです!
私も通信講座の『フォーサイト』を利用してFP2級に一発合格しました!
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