食生活アドバイザーは、
- 健康管理
- 食習慣
- 食事マナー
- 栄養
- 食品ごみの処理・リサイクル
などの食に関する幅広い知識を持って助言や提案をするのが目的の民間資格です。
『食育』が注目されるようになったことで、食生活アドバイザーという資格も注目を集めるようになりましたね。
女性に人気の資格で最近では、仲里依紗さんが取得したことでも有名になりました!
そんな食生活アドバイザーですが、
- 独学でも合格できる?
- 資格を取得する意味はあるの?
- 仕事内容や給料はどれくらい?
- どうやって資格を活かせばいいの?
というようにいろんな疑問もあると思います。
ってことで、
食生活アドバイザーについて、徹底的に紹介していきます!
食生活アドバイザーってどんな資格?
記事冒頭でも紹介しましたが、食生活アドバイザーは『食』に関する幅広い助言や提案をします。
*ちなみに資格が生まれたのは1999年なので、意外と歴史ある資格です。
資格を取ったらどんな仕事をするの?
食生活全般の助言や提案をすることになるので、
- 食品販売店
- 飲食店
- 医療・介護・福祉現場
- 教育現場
これらが主な資格の活かせる場所になります。
また、食生活アドバイザーと自分の持っている資格やスキルを組み合わせて活かすこともできます。
たとえば、スポーツインストラクターと食生活アドバイザーを組み合わせり、美容やダイエットと組み合わせたりですね!
『食生活アドバイザー+〇〇』で価値を高めていくことも可能なんです。
使い方次第で、食生活アドバイザーという資格は活かせるってわけですね!
食育って?どんなアドバイスができるの?
企業の食育推進事例集にあるように、
バランスの取れた食事の助言や提案を行い、会社全体の健康管理の推進の力になったりもできますね!
また、食品ロスを減らしたり、食育により『残業時間を減らす』ことに成功した企業もあります。
味の素などの食品を扱う企業は、食育にはもちろん、社員食堂にも力を入れていて、健康状態の改善や働く意欲の向上など、食育は企業内でも注目されているんですね!
子育てにも活かせる資格!
食育に関する知識を得ているので、『子育て世代』の人にもオススメの資格になります。
農林水産省も食育を推進していて、
子どもが勉強や運動を思いっきり楽しむためには、『健康』が前提になっていますね!
ただ単に、体に良い食べ物や美味しい食べ物を食べるだけではなく、栄養のバランスや安全面も子ども自身が考えながら摂れるようになるのも食育の目的の1つです。
これから成長していく子どもに『食育』を通して教育していくことも、親である私たちの大切な役目なんです!
家族の健康にも食生活アドバイザーは役に立つ!
普段の食生活が、健康に与える影響は大きいですよね。
血糖値やコレステロールはまさに『普段の食生活』を数値化したものです。
パートナーが健康で仕事を頑張ったり、子どもが勉強や運動をしっかりと頑張れるのも『普段の食生活』がポイントです!
また、今のうちからしっかりと食に気を付けながら生活することで、老後も健康で楽しく暮らせることにも繋がっていきます。
食習慣の改善が注目されているので、食生活アドバイザーはプライベートでもガッツリ活かすことができる資格と言えます。
食生活アドバイザーの求人は?就職や転職でも有利?
ここまで、食生活アドバイザーの活かし方や仕事内容を紹介していましたが、
『食生活アドバイザーだけでは仕事はない』
というのが実際のところです。
広く浅い知識になってしまう
食に関する幅広い知識を習得することになるため、どうしても広く浅い知識になってしいまいます。
教育現場での助言や提案もできるとなっていますが、学校側からすれば食生活アドバイザーにアドバイスをもらうよりも栄養士や管理栄養士にアドバイスをもらいたいと考えるのは当然のことです。
これは、介護や福祉の現場でも同じことが言えます。
というのも、栄養士や管理栄養士と比較すると、食生活アドバイザーは難易度が格段に低いことがあります。
知名度がまだまだ低い
食生活アドバイザーの知名度が高くなってきたとはいえ、まだまだ知名度が低いのが正直なところです。
企業の採用担当の人でも『えっ?どんな資格?』ってレベルです。
求人情報を調べてみても、『食生活アドバイザー』を探している企業はなく、資格単体での就職や転職はかなり厳しいと言えます。
スキルアップとして考える
食生活アドバイザー資格だけで就職や転職を考えるのではなく、今の仕事のスキルアップのための資格と考えましょう。
例えば、ケアマネジャーとして介護の現場で働いているなら、食生活アドバイザーの資格を取得して活かすって感じですね。
副業やフリーライターとして活かす
資格単体での就職や転職は厳しいですが、副業やフリーライターとして活かせるシーンはあります。
クラウドテックやBizseekといった、クラウドワークス系で仕事を見つけ、ライターとして食生活アドバイザーの資格を活かすこともできます。
また、自身でブログなどを運営しているなら資格を活かした記事を書いたり、SNS等で発信をして、そこからお金に繋げていくという方法もあります。
独学でも合格できる?資格の難易度
食生活アドバイザーは独学でも十分に合格できます!
受験資格はなく、誰でも挑戦できるんです!
これがメリットであり、資格の価値を下げているデメリットでもあるんですが…。
資格に1級はない
ちょっと変な感じがしますが、食生活アドバイザーには、2級と3級しかありません。
2020年5月時点では、1級は存在しなんですね。
ということで、試験対策としては、2級と3級の勉強をすれば大丈夫です!
2級と3級の違いってなに?
3級は、主に『消費者目線』の内容が出題されます。
仕事に繋げるというよりは、家族や子育ての食育に活かせるような資格になりますね。
2級は『提供者目線』の内容が出題されることになるので、より仕事向きの資格になっています。
プライベートで活かすだけだって人は、2級まで取らずに3級だけでも充分と言えます。
試験内容についてまとめると、
2級 | 3級 | |
受験資格 | 特にない(誰でも受験可能) | |
受験料 | 7,500円 | 5,000円 |
出題形式 | マークシート+記述 | マークシート |
合格率 | 30%前後 | 70%前後 |
合格基準 | 60%以上 |
難易度が低い資格と言われていますが、2級の合格率は30%前後なので、しっかりと勉強しておかないと合格はできないんです。
勉強方法は?2級の勉強だけでも大丈夫?
3級と2級では、出題される内容が違うため、2級の勉強だけでOKってわけにはいきません。
3級は3級のテキストを使って勉強して、2級は2級+3級の勉強をしておかなければ合格は難しくなってしまいます。
基本はテキストで勉強すればいい!
食生活アドバイザーは1999年に作られた資格なので、テキストも充実しています。
とはいっても、公式のテキストだけで勉強するだけでも充分と言えます。
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3級は↑コチラのテキストは公式になっています。
ユーキャンなども食生活アドバイザーに関するテキストを出版していますが、公式テキストだけでもきちんと勉強すれば合格は難しくありません。
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2級は↑コチラのテキストが公式になっています。
3級と同じように、公式テキストをしっかりと読み込み勉強することで合格は十分に狙えます!
対策講座もあるが…
食生活アドバイザーの検定協会が試験に合格することに的を絞った『合格講座』を実施しています。
- 3級の一般合格率64.17%⇒85.88%
- 2級の一般合格率25.52%⇒79.04%
特に2級については、大幅な合格率アップとなっていますね!
合格できるか不安な人や、どうしても絶対に合格したい!って人は利用してもいいかもしれませんが、
- 3級の受講料は12,000円
- 2級の受講料は18,000円
というように、なかなかのお値段です。
個人的には、独学でもしっかりと勉強すれば受かる試験だと思うので、最終手段として利用を考える程度にしましょう。
基本的には、公式テキストを使った独学がオススメです!
まとめ
食生活アドバイザーは女性に人気の資格ですが、一般的な知名度はまだまだ低く、資格単体での就職や転職は難しいのが現状です。
食育に注目が集まっているので、今後の需要が高まる可能性はありますが、現状では厳しいと言えます。
ということで、資格の活かし方としては
- 子育てや家族のために活かす
- フリーランサーや副業として、活かす
- 今の仕事のスキルアップとして取得する
食生活アドバイザーは仕事向けの資格というよりも、プライベートで活かせる資格です。
自分のライフスタイルや目標を考えてから、資格を取得するかどうかを決めていきましょう!