【2020年4月17日更新】
- FP2級の試験内容って難しそう。
- 実務経験がないけど『実技試験』は大丈夫かなぁ。
- 難しい計算や提案書を作成するの?
- 問題を解くときのコツはあるの?
試験について上記のような疑問や不安があると思います。
試験内容を正しく理解してから勉強すると、勉強の効率は上がりますし、合格の可能性も断然高くなりますね!
ということで、FP2級の試験内容をバッチリ理解して、FP2級合格を目指しましょう!
FP2級の試験内容は?出題形式・内容
3級を受験した人は試験のイメージがつきやすいですが、2級から受験する人にとっては、『試験内容は未知』そのものですよね。
ちなみに、FP3級を飛ばして、いきなりFP2級を受験する方法があります!気になる人は確認しておきましょう!
実技試験ってどんな試験内容?
実技試験と聞くと、面接試験や提案書の作成などの難易度が高そうな試験をイメージするかもしれませんが、そんなことはありません。
基本的には、学科試験の延長線上のような内容です!
【日本FP協会で公開されている過去問】で実際の試験問題を確認することができるので、1度目を通しておきましょう!
例えば、2020年1月の実技問題では、
↑の実技問題を見てもわかる通り、学科試験とほとんど変わらないような問題も出題されています。
実技試験と聞くと、『えっ?実務経験がないと難しいそう…』って考えちゃうかもしれませんが、そんなに身構える必要はないんです!
実技試験の出題形式
2級 | 3級 | |
学科 |
60問(36点以上で合格)、試験時間は120分 |
|
実技 | 40問(60/100点以上で合格)
試験時間は90分 |
20問(60/100点以上で合格)
試験時間は60分 |
出題形式 | 学科:マークシート
実技:筆記式(記述) |
学科・実技ともにマークシート |
学科試験の内容は3級・2級同じ
学科試験はマークシート形式で1問1点なので36問以上で正解できれば合格となります!
3級も2級も問題数や合格点、試験時間はかわりません。
実技試験は採点基準が不明確
実技試験は100点満点になりますが、3級は20問、2級は40問が出題されます。
ということは、学科試験のように単純に1問1点というわけではありません。
問題によって配点が違うんですね。
でも配点については、
各科目の配点は、特に記載のない限り、公表しておりません。また配点に関するお問い合わせには、お答えできません。
出典:日本FP協会
FP協会としては、配点について公表をしていません。
ですので、実技試験は『〇〇問を正解できれば合格!』という基準がないんです。
ただし、全体の6割を取れば合格と言われているので、そこを目指しましょう!
実技試験や学科試験の日程は?
午前中に学科試験、午後から実技試験が始まります。
学科試験と実技試験の間には少し時間があるので、この時間に昼食をとったり、『最後の追い込み』をします。
ちなみに、2級と3級は同時に受験することはできませんのでご注意を!
FP2級試験解き方!時間は意外と短い!
学科は120分、実技は90分なので、『けっこう長い時間あるじゃん!』って思った人もいるかもしれませんが、実際に試験を受けてみるとかなり短いと感じます。
学科は1問2分で解く!
学科試験は60問あり、それを120分で解くので1問当たり2分しか時間がありません。
この2分は思っている以上に短く感じます。
ためしに、実際に出題された過去問を解いてみましょう!
【問題】
公的年金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。1.国民年金の保険料納付済期間が10年以上あり、厚生年金保険の被保険者期間を有する者は、原則として、65歳から老齢基礎年金および老齢厚生年金を受給することができる。
2.65歳到達時に老齢厚生年金の受給権を取得した者が、厚生年金保険の被保険者期間を20年以上有し、かつ、所定の要件を満たす配偶者がいる場合、当該受給権者に支給される老齢厚生年金に加給年金額が加算される。
3.夫の死亡当時に60歳未満の妻が寡婦年金の受給権を取得した場合、寡婦年金は、原則として、妻の60歳到達月の翌月から65歳到達月まで支給される。
4.老齢厚生年金を受給している者が死亡し、死亡した者によって生計を維持されていた配偶者がいる場合、配偶者は、死亡した者の厚生年金保険の被保険者期間が10年以上あれば、遺族厚生年金を受給することができる。
学科試験は全てマークシート式なので、正解がわからなくても最悪テキトーに解答して運頼りもできますが…。
過去問からわかるように、問題文を読むだけでも時間がかかり、さらに選択肢が4つあるので迷うことも多くなってしまいます。
実技試験は1問2分15秒しかない!
学科試験より15秒だけ長くなりますが、それでも短時間で問題を解くことにはかわりありません!
実技も過去問を確認してみましょう!
【問】
下記<資料>は、平尾さんが購入を検討している投資用マンションの概要である。この物件の実質利回り(年利)として、正しいものはどれか。なお、<資料>に記載のない事項については一切考慮しないこととし、計算結果については小数点以下第3位を四捨五入すること。<資料>
購入費用総額:1,860万円(消費税と仲介手数料等取得費用を含めた金額)
想定される賃料(月額):86,000円
運営コスト(月額):管理費等 10,000円
管理業務委託費 月額賃料の5%
想定される固定資産税(年額):65,000円【選択肢】
1. 5.55%
2. 4.63%
3. 4.55%
4. 4.28%
解き方を知っていても、計算に慣れていなければ解くのに時間がかかってしまいますね。
不動産投資の経験がある人にとっては簡単な問題に感じるでしょうが、
解答にかけられる時間が約2分です!
このように、実技試験も時間との戦いになってしまいます。
過去問の解き方!試験時間に慣れよう!
過去問や模擬試験を利用して、本番の試験時間と同じように問題を解いて慣れておくことが効果的ですね!
特に、実技試験は【コツやポイント】があるので、実は合格しやすい試験でもあるんです!
わからない問題や、間違えた問題は必ず出てきますが、そこで終わりにはせず、
- なぜ間違えたのか?
- どこがわからなかったのか?
- じゃあ、どこを勉強すればいいのか?自分に足りない知識は何か?
これらを意識すると、力をメキメキと付けていくことが出来ますね!
実技試験の解き方!コツやポイント!
よく耳にする方法ですが、難しそうな問題や時間がかかりそうな問題は後回しにするのもアリです。
というのも、FP2級は60%の点数で合格できる試験なので、全てに正解する必要はないんです!
取れる問題を確実に正解するのが正しい問題の解き方となるんです。
↑コチラは、私がFP2級に合格したときの採点結果ですが、【実技試験 74/100点】となっています。
正答率は100%に遠く及びませんが、合格できています!
点数を効率的に稼ぐためにも、『自分がわかる問題』を優先して解いていくのが合格のコツです!
FP2級の実技と学科の試験内容をもっと詳しく確認!
FP2級の試験内容は、
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- タックスプランニング
- 資産運用
- 不動産
- 相続・事業継承
上記6科目です!
それぞれの科目で覚えることが非常に多いのでじっくりと勉強して力をつけていきましょう!
あまり知られていませんが、実技試験の内容も実は細かく決められているんです!
- 個人資産相談業務
- 中小事業主資産相談業務
- 生保顧客資産相談業務
- 損保顧客資産相談業務
- 資産設計提案業務
漢字ばっかりでイヤになりますね…。
日本FP協会HPでかなり細かく試験内容が公開されています!
ただし、
FPの勉強を始めた初期の段階で試験内容を読んでも、あまりピンときません。
主要6科目の勉強が一通り終わってから確認してみると、試験内容もしっくりきますし、そこからの勉強の軌道修正も正しくできるようになります。
また、日本FP協会HPの試験問題・模範解答では過去問を確認することもできます!
ただし、解答に対する説明や解説がないのでわかりにくいのが残念ところです。
試験内容を理解すると合格しやすい理由
ここまで、FP2級の試験内容や、時間について解説してきましたが、
なぜ試験内容を理解しておくと合格しやすくなるのか疑問に感じた人もいると思います。
効率的に勉強する方法がわかる!
FPの試験内容を見てわかる通り、試験はハッキリ言って難しいですし、試験範囲もかなり広範囲なんです!一般的にFP2級に合格するための勉強時間は300時間とされています。
もちろん、300時間よりも多くの時間が必要になる人もいますし、もっと短い勉強時間でも合格する人はいます。
その差は、【どれだけ効率的に勉強したか】です!
- どんな問題が出るのか知らない状態で勉強する
- 出題される問題がある程度わかった状態で勉強する
この2つのどっちが効率的に勉強できるかどうかは簡単ですよね!
合格したいという気持ちが強すぎると、『とにかく勉強!』となってしまいますが、
ちょっと立ち止まって『試験内容や勉強方法』を確認するほうが最終的な合格率は高くなります!
重要なポイントを意識した勉強ができる
FP2級の試験範囲はかなり広いので、その全てを完全に暗記することは難しいです!
また、市販のテキストは広大な試験範囲をカバーするためにぶ厚くなり、重要度の低い項目まで解説されています。
試験内容は出題の傾向がわかっていれば重要なポイントを押さえて勉強できますが、
試験内容がわからない状態で勉強するとあまり重要でない箇所までガッツリと勉強してしまうことになります。
FP2級は60%の正解で合格できる試験です。
要点を押さえて確実に正解できる力をピンポイントで身に付けた方が効率的ですね!
通信講座を利用すれば、費用はかかってしまいますが要点を絞った勉強ができます!
私も通信講座を利用して2級を取得したのでオススメです!
本番を意識した勉強になる
試験内容がわかっていないと、普段の勉強にも力が入りにくいですし、勉強もぼんやりとしたものになってしまいがいです。
一方で、試験内容を理解してから勉強すると、本番の試験を強く意識できるので、普段の勉強にも力が入り、モチベーションも維持しやすくなります!
まとめ
FP2級の試験時間は、
学科120分、実技90分です!
しかし、問題数も多いため1つの問題にかけられる時間は約2分ほどしかありません。
さらに試験内容も、幅広い知識が求められるため思っている以上に難しい試験なんです!
独学でもヨユー!って意見もありますが、試験内容を理解するとFP2級の本当の難易度がわかってきますね!
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