カラーコーディネーターは、
色彩に関する実践的な資格で、仕事だけでなくプライベートでも活かすことのできるものです。
どんなところでも使われているのが『色』ですね!
ファッションや商品開発、プレゼンの場だったり、WEB制作の現場でも使えて、幅広く活用することができます!
また、色のセンスが磨かれることになるので、ファッションセンスが良くなったり、SNSにアップする写真もセンス良く撮影することもできます!
活用できる場が非常に広いのがカラーコーディネーターの魅力ですね!
では、カラーコーディネーターというう資格をもっと詳しく見ていきましょう!
カラーコーディネーターって使える資格?
資格が活きる仕事
- ファッション
- デザイン
- 商品開発
- パッケージデザイン
- 建築(外観・内装のデザイン、インテリア)
- WEB制作(副業にオススメ)
- ジュエリー
- ブライダル
様々な業種で資格を活かすことができます!
また、すでに就職して働いている場合でも、
- プレゼン資料のデザイン
- 会社のデザイン部門
- 広報や広告
というように、キャリアアップとしても活かすことができるのもカラーコーディネーターの魅力です!
資格だけで就職・転職は難しい
仕事で活かす機会が多いカラーコーディネーターですが、この資格だけで就職や転職をするのは難しいのが現状です。
というのも、カラーコーディネーターという名称は、資格がなくても名乗ることができるんです。
例えば、弁護士は弁護士資格をもっていないと弁護士を名乗ることはできませんよね。
でも、カラーコーディネーターは、カラーコーディネーターという資格がなくでも名乗ることができるんです。
このように考えていくと、カラーコーディネーターは自分自身の価値を高めるための資格と考えるのが妥当なので、就職や転職をするなら別の資格も一緒に取得するほうがいいでしょう!
副業として活かすチャンスは多い!
一方で、『副業』として考えるならカラーコーディネーターが使えるシーンはたくさんあります!
例えば、WEB制作です!
ホームページを作るといった難しいものではなく、
- サイト全体のカラーデザイン
- バナーやヘッダー画像、アイコンの作成
- ロゴ制作
というようにピンポイントでのWEB制作の案件は思っている以上にたくさんあります!
また、
- ファッションに関するアドバイス
- インテリアコーディネート
- イラスト作成
というように、やり方次第ではネットでカラーコーディネーターの資格を活かしてお金を稼ぐこともできます!
ランサーズやクラウドワークスなど、ネットで『自分の特技』を仕事にしてお金を稼ぐ仕組みも出来上がっていますね!
また、副業で活かす際は家にいながら働くこともできますし、時間帯もかなり自由に働くこともできます!
プライベートでも活かせる!
色のセンスは、毎日のファッションやネイル、メイクなどで活かすことができますね!
さらに料理の彩も良くなり、SNSにアップする写真も見栄えよく撮影したりできるようになります!
部屋のインテリアもセンス良く選べるようにもなりますね!
資格は自分自身のキャリアアップのために取得するものというイメージがあるかもしれませんが、プライベートを充実させるためにも資格を活かすことができるんです!
カラーコーディネーターは女性にオススメの資格!
ここまで、カラーコーディネーターについて紹介してきましたが、
『男性よりも女性にオススメの資格』ですよね!
仕事でもプライベートでも『センスが良い』ってだけで大きなアドバンテージになり、普段の生活も彩ある充実した日々にできますね♪
カラーコーディネーター資格の取り方!
ここからは、カラーコーディネーター資格を取得するまでの流れや難易度などについて確認していきましょう!
試験の概要をチェック!
試験日 | 毎年6月と11月 |
試験の方式 | マークシート式 |
合格基準 | 70/100点以上で合格 |
受験資格 | 年齢・性別・学歴など関係なく、誰でも受験できる |
資格の種類 | スタンダードとアドバンスの2種類 |
受験料 | スタンダード:5,500円
アドバンス:7,700円 |
試験時間 | スタンダード:10:00~(2時間)
アドバンス:13:30~(2時間) |
スタンダードとアドバンスの違い
資格って『〇〇1級』や『〇〇2級』って書き方が多いですが、カラーコーディネーター資格はスタンダードとアドバンスという聞きなれない単語を使っています。
というのも、2019年まではカラーコーディネーター資格も1級~3級までの等級形式となっていたのですが、2020年からは、
- 1級⇒廃止
- 2級⇒アドバンス
- 3級⇒スタンダード
というように変更されました。
スタンダードは、色の表現方法や基礎知識を理解している。
アドバンスは、色の基礎知識をもとに応用できることが求められています。
具体的な出題内容は、
スタンダードクラス公式テキストに該当する知識と、 それを理解した上での応用力を問います。
・生活と色の効用
・色を自在に操る方法
・きれいな配色をつくる
・色を美しく見せる光のマジック
・背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう
・色で売り上げをアップするために
参考:東京商工会議所
アドバンスクラス公式テキストに該当する知識と、それを理解した上での応用力を問います。
・カラーコーディネーターの実務
・色の見えの多様性とユニバーサルデザイン
・色をつくり、形をつくる 色材、混色から画像へ
・色彩と照明計画
・表色系と測色方法及び色彩管理の手法
・安全色彩
・製品の色彩調査手法ー色彩分析と心理評価
・さまざまな配色用語と実際
・ファッションカラーと色彩計画の諸条件
・メイクアップ製品の色彩設計・管理とカラーコーディネーション
・インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション
・プロダクツの色彩的特徴
・環境色彩
・効果的なプレゼンテーションを生み出すカラーコーディネーション技術
・近現代のデザインとカラーの歴史
・ファッションカラーの変遷と時代背景
参考:東京商工会議所
これから1級相当の資格が出てくるかもしれませんが、今のところは上記の2種類の資格のみとなっています。
難易度や合格率はどれくらい?
アドバンスとスタンダードの形式になってからは試験が実施されていないので、正確な合格率はわかりませんが、2019年12月1日に実施された試験では、
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
3級 | 2,861人 | 1,924人 | 67.2% |
2級 | 1,443人 | 440人 | 30.5% |
1級 | 416人 | 150人 | 36.1% |
3級の合格率は高く、普段から色に関する勉強をしている人は、試験対策をほとんどしないで合格できることもあります。
しかし、2級からは一気に難易度が上がり、難しい試験になっています。
3級はスタンダード、2級はアドバンスに相当するので、難易度や合格率の目安にしましょう!
どんな問題が出題されるの?
カラーコーディネーター試験の出題範囲は先述しましたが、ここではより具体的な試験内容を確認してみましょう!
スタンダードの試験問題
試験問題例
次の文中の【 】の部分に、下記の選択肢から最も適切な番号を1つ選びなさい。
色の明度は物の【ア】を認識するうえで、非常に重要な色の属性である。明度差が【イ】明瞭性が強まる。図1の配色は、ほぼ【ウ】の配色となり、ポスターなどの平面デザインでは一般には推奨されない。
図2のようなインテリアのソファーとクッションの配色では、色相関係が【エ】色相の配色になっており、さらに【オ】ためすっきりと見える配色になっている。
- [アの語群]①量 ②手ざわり ③形
- [イの語群]①小さいと ②大きいと ③中程度だと
- [ウの語群]①同一明度 ②対照明度 ③同一彩度
- [エの語群]①同一 ②類似 ③補色
- [オの語群]①彩度差が大きい ②明度差が大きい ③明度差が小さい
- 出典:東京商工会議所
スタンダードの問題は、普段からちょっとだけ色を意識して生活しているだけでも解けそうな問題ですね!
アドバンスの試験問題
次の文中の【 】の部分に、下記の選択肢から最も適切な番号を1つ選びなさい。
商品のわずかな色違いを表示するには、マンセル値やL*a*b*による【ア】が表示に適している。
色は視覚言語である、と言われているように、固有の感情効果によって【イ】に直接語りかける。
化粧品は人の肌に直接かつ長時間触れるものであり、用いる色素には【ウ】が求められる。
プレゼンにはさまざまな目的と場面が想定できるため、プレゼンの【エ】を考慮したうえで、的確に伝わる内容構成を組み立てる。
1950年代の色として人気を呼んだものに、映画に見られるファッションである【オ】がある。
- [アの語群]
- ①色差区分図 ②色彩散布図 ③色相彩度図 ④微小色度図
- [イの語群]
- ①感性や美意識 ②理性や価値観 ③伝統や文化 ④気分や個性
- [ウの語群]
- ①高度の安定性 ②中程度の保温性 ③高度な安全性 ④高度な保湿力
- [エの語群]
- ①効果と持続性 ②費用と効率 ③目的と聴衆のプロフィール ④時間と会場の規模
- [オの語群]
- ①シネモード ②スターファッション ③ムービーモダン ④ナタリールック
- 出典:東京商工会議所
スタンダードになると一気に難易度が上がるのがわかります。
合格率が30%ほどなのも納得ですし、しっかりと試験勉強と対策をしていないと合格は難しいと言えます。
試験~合格証発行までの流れ
試験の流れとしては、
- 申込登録(ネットor電話)
- 申込から5営業日ほどで申込書が届く
- 受験料の支払い
- はがきで受験票が届く
- 試験
- ネットで合格照会
- 合格証が届く
ステップは多いですが、1つ1つは簡単な手続きですね!
ちなみに、、試験場所は試験エリア一覧で確認できます。
カラーコーディネーターという資格は東京商工会議所で行われていますが全国各地で試験は行われています。
スタンダードとアドバンスは同時に受験できる?
通常の資格試験だと、下の級から順番に取得していかなければなりませんが、
カラーコーディネーターは、
- いきなりアドバンスを受験できる
- スタンダードとアドバンスを同時に受験できる
併願もできるんです。
午前中にスタンダードを受けて、午後からアドバンスを受験するってやり方ができるんですね!
カラーコーディネーター試験は年に2回しか実施されないので、どうせなら同時に受験して合格しておきたいと思いますよね!
カラーコーディネーターの勉強方法
カラーコーディネーターの勉強は『東京商工会議所が出しているテキスト』で勉強することになります。
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通信講座を利用して勉強する方法もありますが、数万円以上の費用がかかってしまいますし、そこまでお金をかけて取得するのは勿体ないですよね…。
それに、カラーコーディネーター試験は合格率があまり高くないですが、独学でも充分に合格できる試験です。
テキストを購入して、独学で勉強するのが1番オススメの勉強方法です!
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スタンダードのテキストが3,400円ほどですが、アドバンスのテキストになると6,000円近い値段まで上がってしまいます。
スタンダードとアドバンスの両方を取得する場合は、
- テキスト代:約1万円
- 受験費用 :1万3200円
- その他移動費など
意外とお金がかかってしまいますが、通信講座を利用する勉強代だけで4万円前後かかることもあります。
やはり、独学で受験するのがオススメってなりますね!
まとめ
カラーコーディネーターは、資格がなくても名乗ることができますが、資格があることで
- 相手に色の知識がある
- センスが良いと認識させる
ことができます。
まだまだ知名度は低い資格ですが、色の勉強をすることで仕事やプライベートで知識を活かすことができます!
また、カラーコーディネーター資格は在宅ワークや副業としても活かすことができるので『働き方』を考えるうえでも役立てることができますね!